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すいか通販おすすめ|山形EDEN 就農物語⑤

すいか通販におすすめ!山形農家EDEN

代表の我妻拓也が担当記事です。

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今回は、僕が就農してから具体的に苦労した部分をいくつかあげていきたいと思います。

まずは、農地の確保。
僕は地元就農で、義父農業委員だったおかげもあり、比較的農地の確保についてはすごく恵まれていたと思っています。
しかし借入できた農地が作りたい作物に適した土壌かどうかは別問題。

最初に借り入れた農地の一部は土壌に恵まれた砂質の畑。その土質をみて、僕はこれならすいかを作れる!と確信したのを覚えています。
しかし他の一部は、田んぼからの転用地で水対策と草退治に苦労しました。
コメ価格の暴落により田んぼをやめる人が増え、余る農地は田んぼからの転用が多い。
野菜に適した土壌作りは、すぐに可能とはいかない事を感じました。
土づくりには他の農家さんもそれぞれこだわりをもって努力されていますし、数年をかけて出来ていくこともあり、本当に奥深いものだと思います。
僕たちも良質な野菜を作るために試行錯誤して取り組んでいますし、これからも努力を惜しまないつもりです。

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次に、農機具。
前の記事でも書いたように、(諸事情により)一年目は気合の鍬一本。
一日の作業をやりきった、仕事後のビールの美味さは人一倍感じたものの、思う様に作業が進まない!!
僕は、独立前にある程度農機具や人員が整った義実家で規模をこなしてからの、鍬作業だったので、なおさら痛感したのだとおもいますが・・・
農機具がないと本当に大変なだけ大変で、作業が全くはかどりません。

しかし、農機具って一時の作業でしか使わないのにすごく高い!!
やる気だけでほぼ無計画就農した僕にはハードルが高すぎました。
最初の年は日々の闘志と疲労感は半端なかったものの、手元に残るのは雀の涙状態でした。
また、ついでに言うと作業小屋もないと本当に不便。
就農当初は県営住宅のアパートだったこともあり、農具や物の置く場所にも困り、お互いの実家に分散して置かせてもらっていったり来たり。
一気に収穫期となったすいかの保管場所にも一時期頭を抱えましたが、義実家の小屋があったので一部を使わせてもらいました。
人生で初めて「心の底から小屋がほしい!」と思ったほど、小屋の必要性を感じた瞬間です。

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そして農作物への自然の影響。
野菜農園 笑伝では露地栽培で野菜を生産しています。
大地の恵みを受けて自然を感じて取り組めるところは気に入っていますが、天候不順により受ける影響は大きく、常に経営上の不安要素としてつきまといます。
低気温が続いて収穫期がずれ込み減収になったり、台風の影響で作物が傷物になってしまったりと心配は絶えません。
防ぎようのない自然の影響が、収入の増減に直接関わってきてしまうという不安定な部分も、農業が嫌われる理由の一つというのは明確です。

今は野菜農家でも加入できる「収入保険」というものがありますが、
当時は本当にものを売ってお金にするだけの、なんの保険もない稼業だったので、バクチと同じとよく言われていたものです。

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だからこそ、声を大にしてこれだけは言いたい!!
「お金は大事だよ~!!」
僕が言うのも変ですが(笑)、本当に夢と金は大事なつながり。

事業計画と資金計画はしっかりするべきです。
農家が、会社員と違う最大のポイントは月収が安定していないところ。
種まきしてから収穫し、実際に売れるまでは無収入、その期間も生活するにはお金がかかり、農業経費もそれなりに結構かかってきます。
そういう認識が甘かった初年度は、それはもう想像以上のスピードでお金が消えていきました。
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しかも野菜高騰の年もあれば野菜暴落の年もあり、よくニュースになりますよね。
収穫できた作物が原価を上回る価格で売れる保障がないという怖さもあります。

僕たちは夫婦で青年給付金を受けていましたが、それでも農業にかかるお金と生活していくのにかかるお金、やりくりが本当に大変でした・・・。
親元に同居しているならまた話は別だと思いますが、核家族で多子世帯には経済的に大変な部分があるかもしれません。
ましてや、移住して新天地で就農される方はきっとさらに負担が大きくなるのではないでしょうか。
これから農業をしたい方は、しっかり資金計画を立てて就農されることだろうとは思いますが、僕のような無計画バカもいた現実だけ伝えておきます。

・・・といろいろなリアルを書いてきましたが、そういった苦労を乗り越えて人間としても強くなれた気がします!

続く。

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この記事を書いた人

野菜ソムリエプロ ASUKA

野菜ソムリエプロ ASUKA

EDENの農作物と一緒にぬくもりを、そして野菜ソムリエとしてちょっと役立つ情報をお届けいたします。4人の母で自分自身も消費者として家族の健康を考えた食事にも関心が高いです。