すいか通販おすすめ|山形EDEN 就農物語⑩
すいか通販におすすめ!山形農家EDEN
※我妻飛鳥が担当記事です。
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農業を始めてから特に感じているのが、地域の方々のあたたかさです。
就農当初から地域の(特にご近所の年配の)方々は私達の就農を喜び、応援してくれました。
慣れない手つきで農作業をしている私にたびたび声をかけ、いろいろ教えてくださったり、時には手伝ってくださったりと本当にお世話になっています。
それまで気づかなかった、まわりの人の優しさをしみじみと感じています。
農業って奥が深いし、大変な事も多い。
自分が身をもって体験したからこそ、今ほど機械化が進んでいなかった時代の農業の先輩方の苦労は計り知れないものだろうと改めて感じます。
さまざまな苦労や経験を経て、現代まで農業を繋いできてくれた先輩方は本当にすごいと思いますし、その努力と強さには尊敬の気持ちでいっぱいです。
もちろん、農家を営みながら自分を育ててくれた家族への感謝の気持ちもまた、いちだんと大きくなりました。
農家で産まれ育ち、さまざまな思いや葛藤もありましたが、私は大切な家族の力になりたい(長女いや、長男?気質w)。
その想いはたぶん人一倍強いと思います。
なぜなら、私の父は家族そっちのけで「農業」に一生懸命でした。
家族そっちのけで「地域のために・・・」「これからの農業のために・・・」って平気でいう人でした。
家族を犠牲にしてるくせにどのツラさげてそんなこと言えるんだよって、思春期の頃は思っていました。(生きてます、現役ですw)
でも、そうやって地域農業を支えるという責任感をもって生きてきた父の頑張りには敬意を表しますし、
努力してきた姿も理解しているからこそ、いつかその背中の荷物をおろしてあげたい。
というのが、子としての本音ですし願いです。
農業の高齢化、低収入、耕作放棄地など課題はたくさんあることは事実です。
今まで農業を続けてきて、資金繰りが厳しくやめるにやめれない農家さんがたくさんいることも知っています。
でも、農業を持続可能な職業として未来にバトンをつなぐにはそれじゃダメなんです。
せっかく頑張って農業を続けてきた勇士たち。
その先輩方がやりきった達成感を感じて、さらに時間とお金の余裕がある状態で、すがすがしい引退ができることが理想像だと私は思っています。
セカンドライフ、セミリタイア、という言葉が飛び交うようになった時代に、
農業だけが定年がないから一生現役で重労働、お金がないから農業やめるにやめれない。
そんな農業が今の現状、なんて悲しすぎませんか?
それを踏まえて私は守るべきものは守り、悪しきものは改善しながら、農家として前に進む糧にしていこうと思います。
会社勤めの時は周りや天候の様子なんてたいして気にもとめてませんでしたが、今は天気が仕事にダイレクトに影響するし、自然の移り変わりなども肌で感じる。
まさに「生きている」って体で感じることができるのです。
地域のあたたかさにつつまれて、大自然の中で助け合いながら生きていけるというのは、本当にありがたい事だと思っています。
私達にできる、これから先の未来につながる農業ってなんだろう?
明るく楽しく取り組める農業にする為に、自分に出来ることはなんだろう?
常に頭の片隅で問いかける自分がいます。
きっと、今の私にたいそれた事は出来ないですが、
私達がひたむきに楽しみながら日々農業に携わり、生き生きとすごしていく事が小さいながらも大切な事なのではないかと思います。
人口が減りつつある田舎ではありますが、私達が農業を楽しみながら取り組み、その背中を子供世代にみせていく事って意外と大切。
毎年、保育園の園児にすいかの収穫体験にもしてもらっているのですが、幼い園児には真夏の暑い中でかなりハード。
でも、その分食べる時の喜びや美味しさも感じてほしい。
そして普段の食材にもちょっと興味を持つことにつながれば、なお嬉しい。
そういった活動を少しずつ広げていく事で、食材が食卓に上がるまでの道のりを知ってもらい、生産者と消費者の距離を縮めていきたいと思っています。
また、家業で働く一員として、私たち女性も楽しめる農業でなくては、農業の未来が明るいとは言えないのではないかと私は思っています。
幸い、今は農業をする女性を応援、サポートしてくれる機関や機会も増えているのはありがたいです。
私は農林水産省の農業女子プロジェクトに参加する事で、全国の農業女性と関わる事ができ、勉強になったり良い刺激になったり、SNSでお互いの情報を知る事で励みにもなり孤独感はかなりなくなりました。
この経験から、県内の農業女子プロジェクト参加メンバー数名と共に、「やまがた農業女子ネットワーク(あぐっと)」をたちあげました。
あぐっとでは女性農業者同士の交流の場としてだけではなく、それぞれがより自分の経営に活かせるようなスキルアップができる場として活動しています。
女性としても母としても農家としても主体的に自分の人生を生きる。
つまらなくするのも楽しくするのも自分次第。
これからも自分が目標、目的を持って、それに向かってしっかり行動する事で、より明るく!楽しく!農業をしていきたいと思います。
正直、私個人的にはおしゃれにも贅沢にもご馳走にもたいした興味がないので、儲けたいから農業をしているというよりは、
いろんな人・業種と関わりながら好奇心が赴くままに農業プラスαの開拓地を常に模索している状態です。
農業を楽しみながら取り組み、高齢になったらやりきった感をもって安心して卒業できる農業環境を作りたい。
先輩農業者のためにも、家族のためにも、自分の子どもたちのためにも!
子どもたち世代・若い人達が将来に夢を抱ける未来を創りたい。
その想いが、私の一番の原動力です。
続く。
甘くて美味しい笑伝すいか
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この記事を書いた人
野菜ソムリエプロ ASUKA
EDENの農作物と一緒にぬくもりを、そして野菜ソムリエとしてちょっと役立つ情報をお届けいたします。4人の母で自分自身も消費者として家族の健康を考えた食事にも関心が高いです。