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すいか通販おすすめ|山形EDEN 就農物語③

すいか通販におすすめ!山形農家EDEN

今回は代表の我妻拓也の担当記事です。

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義実家の農業を手伝い始めて数年経った頃でした。
僕の中で、「自分で農業経営をしてみたい!」という気持ちが強くなり、義父にも「来年からは自分で別に農業を始めます!」とちょくちょく伝えてはいました。

しかし、ただでさえ猫の手も借りたい大規模農業、口に名出さないものの義父は独立就農には反対だったと思います。
いや・・・むしろ直前まで、まさか本気だとは思っていなかったのかもしれません。
前の年から、来年からは独立しますので人手の手配とかお願いしますね、と常々伝えていたつもりの僕。
しかし冗談にしか思っていなかった様子の義父。
実際に独立就農した時は、反対を押し切って義実家の農業から離れた形になった結果、正直義父との関係は最悪でした。
経営してみたいなら部門経営でやればいい、後継者として育ててきたのに、裏切られた!と義父・・・それはもうすごいご立腹(だったよう)。僕に直接は触れないものの、それは人づてに伝わってくる・・・(汗)。
しかし、これからは自立してやります!と宣言して独立就農したからには僕としてもプライドがあり、もう前に進むしかありません。
やってやるぞ!という僕の意地もあったし、義父に農機具を借してくれとすら言えない状況になり、独立直後の農作業は意地とプライドの鍬一本から始まりました。

すいか直送農家になるまで

ちょうどその頃、妻は三人目の子供を出産。
妻は夫婦就農にはものすごく後ろ向きでしたが、僕は夫婦なかむづまじく農作業をしている老夫婦に憧れていて、「農業をするなら絶対夫婦でしたい!」と思っていたので、出産直前直後でそれどころじゃないという妻をよそ目に、最終的にはなかば強行突破で手続きもすべて自分でこなし、妻が子育てで労力が不足する部分も自分がそれ以上に頑張る覚悟で野菜農園 笑伝はスタートしました。

すいか直送農家になるまで出産

やる気と気合に満ちて独立就農したわけですが、4反のすいかとトマトの高畝づくり、一人で鍬だけの作業、手は血マメだらけで毎日へとへと・・・本当に大変でした。
おまけに出産後の妻はあてにしないとは言いつつ、結局人手が足らずに農作業をしていた妻は無理がたたって腰が立たず動けなくなりました。

一年目はただただ「しんどい」の一言でしたが、今となってはこのつらかった経験が、自分の中で勉強にもなりその後の糧となったように思います。
当時、僕も本当に大変でしたが、義父も人手不足を埋めるため夜中までトラクターがけをしていました。意地の張り合いでノータッチ的な状況でしたが、実際はお互い農作業の負担が大きくかなり疲れ切っていました(と、思います。あくまで推測ですが・・・(笑))。
それから翌年以降は義父も僕も自然にお互い助け合う協力体制に転じ今に至っています。

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就農直後は、主に個人販売メインで、お店との直接取引やイベント出店など積極的にやりたいと思っていましたが、実際に初めてみると妻は育児に家事に農作業にと走り回り、僕も畑作業につきっきりで、イベントに参加することもできない状況。
直接お店とお取引いただいても、同じ市内への配達すら時間が惜しいほどでした。
ネット販売も考えていましたが、果菜類の収穫期になるととても二人だけではそこまで手が回りません。結局、近場の市場頼りにならざるおえず、収入面では苦労しました。
就農してからは青年給付金を受給していましたが、核家族5人暮らしていくのは本当に大変。
当時、受給要件の農業利益250万越えたら給付金ストップというのを聞いて、そんなのすぐ超えるんじゃね?給付金すぐ止まったりして!?(笑)・・・なんて余裕こいてましたが、すみません、僕が間違ってました。(2回目。笑)

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思い描いていた理想と現実はだいぶかけ離れていました。
会社員で勤めていた経験から年収250万とか300万とか、余裕の気がしていましたが自営業は経費がかかってくる別の世界だと痛感。
そう、会社員と農業では全く別物!!
ある程度稼いでも経費に消えてしまう・・・その分を考慮して作付け計画も立てなくては!(農業を志して学んだ皆さんはしっかり事業計画たてていらっしゃるとおもいますが・・)
やる気と気合、根拠のない自信だけで飛び込んだ僕が、そういう頭に切り替わるのに数年かかったわけです。(汗)

その後は、去年こうだったから今度はこうしよう、とか、あの時ああだったから今年はこうしようとか、前の年の反省を翌年に生かしながら一年、二年と農業に取り組んできました。
大変ではあるけれど、やりがいや充実感はものすごくあります!
失敗をばねに次に生かせるという点が農業経営の魅力だと僕が感じている部分です。
今も農業をやってよかった!農業最高!という気持ちでやっています。

現在では義父のもとで僕たちにとっても恵まれている農地や農機具を生かし、高齢化・担い手不足問題を抱える過疎地域の受け皿として、地域貢献していくことが僕たちの使命だと思っています。
野菜農園 笑伝の農業経営を主として取り組み、義実家の農繁期は手伝いに行きながら農機具の貸し借りや人手不足は補い合い、お互い協力して農業に取り組んでいます。
平和が一番ですね!!
・・・ほっ。(笑)

続く。

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この記事を書いた人

野菜ソムリエプロ ASUKA

野菜ソムリエプロ ASUKA

EDENの農作物と一緒にぬくもりを、そして野菜ソムリエとしてちょっと役立つ情報をお届けいたします。4人の母で自分自身も消費者として家族の健康を考えた食事にも関心が高いです。