金色羅皇の特徴とは?高糖度で甘くておいしい黄色すいか
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その特徴を、金色羅皇を栽培しているすいか農家が詳しく解説します。
「黄色すいかっておいしいの?」と気になっている方、「金色羅皇をお店や通販で買ってみたい」という方は参考にしてみてください。
金色羅皇とは?
“金色羅皇”とは、ナント種苗株式会社さんで開発された黄色すいかの品種です。
その名の通り、金色のような黄色の果肉と、高い糖度を特徴としています。
『黄色すいかはおいしくない』そんな一般的なイメージありませんか?
実はそんなイメージはもう過去のもの。
金色羅皇は糖度15度超と極めて甘いのに、さっぱりした後味。そして抜群のシャリ感の果肉を持ち合わせています。
「あまりおいしくない」イメージをくつがえす黄色すいか
すいかは10世紀ごろに西の国ウルグアイから中国に伝わったとされ「西瓜」の語源になったといわれています。
原産地熱帯アフリカで採れていたすいかは白や黄色でどちらかといえば“瓜”に近いものだったそう。
その後、世界中に広まったすいかは、各地で品種改良が進み、様々な品種が生まれました。
現在の主流である赤いすいかは、後世になって登場したもの。
赤いすいかが品種改良されて黄色いすいかが誕生したものと思われがちですが、実は逆なのです。
しかし、日本では長年、黄色すいかと言えば、”あまりおいしくない”というイメージが強いままでした。
もの珍しさで買ってみるものの、「やっぱりすいかは赤い方がおいしい」と感じたことがある方もいるのではないでしょうか。
そんな今までの常識をくつがえす黄色いすいかが、前述した“金色羅皇”なのです。
金色羅皇の特徴
奈良県のナント種苗株式会社が約8年の年月をかけて生み出した”金色羅皇”という黄色すいか。
メーカーによると『果肉色にはこだわらず、とにかく食味と甘さを追求し開発』されたとのこと。追求した結果、黄金のすいかになったのだそう。
そんな金色羅皇には、具体的にどのような特徴があるのか紹介します。
金色羅皇の外見
“金色羅皇”は、重さ8~9kgにもなる大玉すいかです。
果形はやや縦長な球形、色は濃いめ緑に黒の縦縞が入り、外見だけでは黄肉すいかとはわかりません。
切るとわかる黄肉のすいか
切ると「黄金」にも似た果肉が現れます。黄色というよりも濃い黄橙色というところでしょうか。
そして、本当においしく完熟した金色羅皇は、果肉の一部に濃いオレンジ色(赤み)がさしています。
これは、すいかの果実が適度に日に当たることでできる「ゴールデンベルト」と呼ばれるもの。
すいかの断面にこのゴールデンベルトがある”金色羅皇”は、しっかり完熟したあまいすいかの証拠なのです。
高糖度でとにかく甘い
金色羅皇の特徴はとにかく「糖度負け」しないこと。糖度およそ15度が連発する高糖度すいかです。
一般的に12度を超えるすいかは甘いといわれるすいか業界では、糖度15度越えは史上最高糖度ともいわれています。
ナント種苗株式会社さんが主催する、金色羅皇の糖度の高さを競う「金色羅皇グランプリ」2022年第1回では、最高糖度20.6度も記録されたほどの高糖度です。
極めて強い甘みと、さっぱりした風味を持ち合わせていて、果肉は綿密で硬く、食感に優れている。
つまり『とにかく甘く、後味さっぱりで食感がよい』パーフェクトな黄色すいかが”金色羅皇”なのです。
金色羅王を開発したナント種苗会社様からのメッセージ
開発に携わったナント種苗株式会社の春名 啓介様からも金色羅王について、こんな直伝メッセージが届いています。
『とにかく糖度の高いスイカ品種を作りたい!という思いで育種をスタートさせ、行き着いた先が黄肉大玉スイカの「金色羅皇」でございました。
通常スイカは糖度12度以上で十分甘いと言われる中で、「金色羅皇」は糖度+2~3度を連発するような品種でございます。さらに糖度が高いだけではなく、肉質は硬めのため食感にも優れ、甘さの中にさっぱりとしたおいしさを感じられるスイカです!
また、タネの量も少ないため非常に食べやすいのも特徴の一つです。
ぜひ、超糖度黄肉大玉スイカ「金色羅皇」を召し上がってみてください!』
ナント種苗さん渾身のすいかということが伝わってきますよね。
糖度13度を境にしたシール使い分け
さらに、ナント種苗さんでは金色羅王のブランド価値を維持するため、生産者には糖度13度を境にした青果シールの使い分けを依頼しています。
こういったナント種苗さんの種苗開発、そして品質管理にかける想いが、史上最高の黄色すいかを生み出したとも言えるでしょう。
しかし、そんな金色羅王にもひとつ弱点があります。
それは、「栽培が極めて難しい」ことです。
金色羅王は栽培が難しく流通量が少ない
金色羅王がいままでの常識をくつがえす、甘くておいしい黄色すいかだということをここまでお伝えしてきました。
しかし、その栽培はかんたんではありません。金色羅王は栽培が難しく、生産量が全国的に少ないというところが【幻のすいか】と言われる由縁でもあります。
市場流通量が少ない要因の一つとして、金色羅王の栽培は1株1~2果どりが基準で、収穫量が少ない上に、裂果が多かったり、収穫までの日数が長かったりすることが挙げられます。
金色羅皇を開発したナント種苗さんも、「誰より味にこだわる農家にだけに作ってほしい」と、細かい栽培のポイント・選果基準を掲載しています。
種苗会社と農家がチームとして「おいしいすいか作り」に精一杯取り組んでいるところも、金色羅王に込められたおいしさの秘訣ではないかとも思えます。
今まであまりおいしくないイメージだった黄色すいかも、金色羅王を知れば知るほど、一度は食べてみたくなりますよね。
金色羅皇の産地はどこ?
奈良県のナント種苗株式会社さんで開発された金色羅皇。
農家さん向けに種が販売されており、現在は熊本県や山形県、長野県、千葉県など、全国のさまざまな産地にて栽培されています。
まだ生産量は少ない希少な品種ですが、急激に広まりを見せているので、徐々に今よりも手に取りやすくなっていくかもしれません。
黄色すいか”金色羅皇”が購入できる時期
ナント種苗さんのカタログで紹介されている栽培サイクルによると、金色羅皇は熊本県の連棟ハウスのものが5~6月、10~12月にかけて収穫期となるようです。
その他の全国のハウス栽培や露地栽培のものの主な収穫時期は6月~8月なのだそう。
ここ数年で人気急上昇中なので、今後ますます購入できる機会も増えてくることを期待したいところです。
いずれにせよ、金色羅皇は購入できる時期がごく限られた、甘くておいしい希少な黄色すいかだということかもしれませんね。
EDENでの金色羅皇の販売・通販は8月中旬ごろを予定
EDENでは毎年8月中旬ごろに金色羅王の収穫を予定しております。
EDEN公式LINEにご登録いただきますと、EDENのすいか販売開始のご案内や、店舗前直売開始のお知らせが届きますので、店舗での購入や通販でお取り寄せをしてみたい方は情報をキャッチしてくださいね。
ぜひ、8月の笑伝金色すいかもお楽しみください。
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ぜひ、8月の笑伝金色すいかもお楽しみください。
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この記事を書いた人
野菜ソムリエプロ ASUKA
EDENの農作物と一緒にぬくもりを、そして野菜ソムリエとしてちょっと役立つ情報をお届けいたします。4人の母で自分自身も消費者として家族の健康を考えた食事にも関心が高いです。