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【NFT活用事例に学ぶ】持続可能な未来の農業を探ろう

web3×農業の可能性を考える

地球温暖化の影響もあり、近年では毎年のように起こる異常気象。
皆さんも地球の悲鳴を感じるタイミングがあるのではないでしょうか。

自然災害による農作物への影響や農業資材の高騰など、農業を取り巻く環境も厳しくなっております。
このような状況下ではありますが、これからの持続可能な農業の未来を考えていく上で、いろんな視点で考える必要もあるのかなと思っています。

そこで今回、web3×農業の事業を展開しているMeTownの代表・田中一弘さんより農業と地方創生、そしてweb3のお話伺いました。
この記事では、その内容を紹介していきたいと思います。

どちらかというと、農業仲間や農業に興味がある方と共有したいアウトプット。

キッチンで役立つ情報ではないかもしれないので、ご了承ください

夕張メロンNFTについてインタビュー

なお、インタビュー動画はYouTubeでも紹介しております。

【NFT×農業】夕張メロンNFTとは

JA夕張市とMeTown田中代表が共同で立ち上げたのは、「デジタルアンバサダー」というプログラム。
夕張メロンのファンの輪を、世界中に広げることを目的としたプロジェクトだそうです。

夕張メロンNFT

(※注)NFTとは「Non fungible token(ノン-ファンジブル-トークン)」の略で、Non fungible token = 非代替性トークン(ひだいたいせいトークン)を指します。
非代替性とは、唯一無二で代替できない物、ということです。

MeTown代表 田中一弘氏

まずは、MeTown代表の田中一弘様のProfileを紹介します。

MeTown田中一弘氏

【田中一弘氏profile】
1989年 北海道札幌市生まれ。
2008年 北嶺高校卒業
2012年 慶應義塾大学総合政策学部卒業
2018年 九州大学生物資源環境科学府修士課程修了
高校生の時に「北海道夕張市」の財政破綻を目の当たりにしたことをきっかけに地方創生を志す。
2012年より10年間、農を軸に地方創生に貢献できる事業を立上げたい思いから、JA三井リース株式会社にて主に食農領域における新事業開発やスタートアップ投資に従事。
2023年1月、MeTown株式会社を創業。

地方創生に興味をもたれ、大学院でアグリテックに関する論文で知見を深められ、Spotifyで音声配信(PitchFork:ピッチフォーク)もされています。

2022年夏に独立され、2023年1月にはMeTown株式会社を設立。
JA夕張市と共に「デジタルアンバサダー」プロジェクトを立ち上げられました。
どのような経緯でJA夕張市との共同うんえいプロジェクトを発足させたのか、
そして、田中氏が描くweb3と農業・地方創生の展望とは?

MeTown田中様インタビュー

【ASUKA】-田中一弘様にいろいろお話を聞いていきたいと思います、よろしくお願い致します。

【Metown田中氏】-こちらこそよろしくお願いします。

【ASUKA】-簡単に自己紹介からお願いしてよろしいでしょうか?

【Metown田中氏】-改めまして、Metown株式会社の田中一弘と申します。
私は今年の1月にこの会社を立ち上げたということで、まだまだ新しい会社です。

*********************

昨年の夏に個人として独立され、関心の高かったWeb3の分野で起業。
得意分野の農業・地方創生の領域でプロジェクトを立ち上げようと思っていたところ、
ひょんなきっかけからJA夕張(北海道の農協さん)と一緒にプロジェクトを始めるということに至ったのだそう。

デジタルアンバサダー
具体的内容は、「夕張メロンNFT」といって、夏の旬の時期にメロンを受け取る権利を、冬の時期に予約で販売するという、夕張メロンの引換券を売っている事業との事。
そしてこの引き換え券が紙ではなく、デジタルな引換券となっていて、NFTという技術を活用して発行されているものなんだとか。

さらに、この引換券は、”夕張メロンのファンの輪を広げるオンラインコミュニティに入れる権利”も付与される、特典付きのデジタル引換券となっているそうです。

JA夕張市さんと夕張メロンNFT発行に至った経緯

世界的にも認知度の高い夕張メロンですが、現在は作り手の高齢化により、生産量が減少傾向に。
そこで、夕張メロンの作り手を支えるファンの輪を広げたいと思い、JA夕張市とMeTownが共同でプログラム立ち上げるに至ったそうです。

【Metown田中氏】-さかのぼること一年前くらいに、実は私も初めてNFTを知りました。
そのNFTがニュースで有名になったのは、とあるデジタルアートが7,500,000,000円で売買されましたっていうのがあって。
その印象が強かったがために、私の認識としても結構アートやデジタルアートの、投資とか投機に近いようなイメージがもともとありました。
一方で、それが昨年の流れで、もっと一般的なものになってきて、投資や投機だけではなく、
もっといろんな使い道を考えられるよねって思い始めたころに知ったのが新潟県の旧山古志村(現新潟県長岡市)の事例です。

NFTを活用してデジタルアートを持っている人がその町おこしに参加できる”デジタル村民になれる”、
ちょっと不思議な町おこしの取り組み。

NFTを持っているとそこのまちづくりに参加できるコミュニティの会員権というか、そういった形で使われている事例を知り、私も地元の夕張を盛り上げるために、最初は夕張メロンのファンクラブの会員券のような感じでできるといいんじゃないかなっていう発想になりました。

デジタルアンバサダー目的背景

そして、たまたまご縁がつながったJA夕張市さんも、実は似たような考えをお持ちで意気投合。
NFTを使うかどうかっていうことよりも、JA夕張市さんも、夕張メロンの新しい売り方や、ファンクラブのような新しいオンラインコミュニティとか、そういった形で楽しんでくださる方とどうつながっていくかみたいなことにすごく関心をお持ちだったようで。
そこで同じ方向を向いたっていう感覚がありますね。

「デジタルアンバサダー」の特権とは?

「デジタルアンバサダー」とは、”デジタル会員証”である、 夕張メロンNFTを購入することで、
夕張メロンを1玉入手する権利と、デジタルアンバサダーになれる権利が付与される仕組み。

この夕張メロンNFTはNFTアーティスト、”4ge”さんによるデジタルアートなんだとか。

夕張メロンNFT

さまざまな夕張メロンのデジタルアートが並んでいます。
そのデジタルアートを購入する形で、夕張メロンNFTを買うという流れです。

夕張メロンNFT

夕張メロンNFTを購入された方の特典は以下の通り。

◎夕張メロンを受け取る権利(引換券)

◎限定オンラインコミュニティへの参加

◎アンバサダー限定の特典や体験へのアクセス

「限定オンラインコミュニティ」は、discord内でデジタルアンバサダー同士、そして夕張メロンの生産者さんと繋がり、夕張メロンを楽しめるコミュニティ。
discodには誰でも参加はできますが、デジタルアンバサダーさん専用のルームは夕張メロンNFTを持っている方しか入れません。

夕張メロンコニュニティ参加

つまり、夕張メロンNFT購入者である”デジタルアンバサダー”さんは、
discord内で夕張メロンの生産過程をのぞいたり、生産者さんと直接やりとりして、リアルタイムで楽しみながら、実際に手元に夕張メロンが届くまでを楽しめるというものだそうです。

【ASUKA】なるほど、実際に届くまでのやりとりで、かなり夕張メロンを身近に感じてもらえそうな気がしますね!

MeTownの事業と展望

【ASUKA】なんだか、アイドルの推し活みたいな感じで楽しそうですよね。
作物のファン、農園のファンになってもらって、一緒に応援や支援しただけるのは、農家さんにとってもすごく励みになるだろうなと、想像してしまいました。

この流れが、農業や地域活性化に繋がれば嬉しいですよね。

【Metown田中氏】-そうですね。

MeTown田中さんにとってのweb3とは

【ASUKA】-ちなみに田中さんにとってのWeb3とは一言で言うとなんだと言えますか?

【Metown田中氏】-非中央集権、decentralized。”中央集権でない”っていうことがすごく大事だっていうふうに、僕は思ってます。
ブロックチェーンのカルチャーというかブロックチェーン好きな人たちが信じてる未来みたいなものに近いと思うんです。
そこにいろんな技術はあるけれども、そういう文化のことかなって今思っていますね。

【ASUKA】-確かに。私もdiscordに触れていますが、”誰かが”いうよりも、”みんなで”支えるコミュニティみたいなイメージはありますね。
多分そういう雰囲気が夕張市を盛り上げたいとか皆さん、共感力を掻き立てるんじゃないかなって感じました。

【Metown田中氏】-理想論ではありますが、そうなるといいなぁと思ってます。

*********************

今後はますます、web3を得意分野である農業や地方創生に活かして、誰しもが「第二のふるさと(2nd HomeTown)に参加できる世界」を実現していきたいと考えております。
これからもさまざまま取り組みをしていきたいと思いますので、ぜひ公式サイト公式Twitterでチェックしていただけたら嬉しいです!

web3で創造する農業の未来

今回は、農業と別の世界のようなweb3×農業のお話を伺ってきました。
NFTや、web3というと、あまり聞きなれず理解が難しい方も多いかもしれません。私もです(笑)。

ただ、農業はものすごく原価率が高く、自然災害のリスクが大きい産業であることは間違いないと思っています。
それを理解したうえで、ちゃんと美味しい作物作りは続けていきたい。
農業を続けていくために、いろんな視点で農業の在り方を考え、他産業と関わりながら創る未来の農業も、さまざまな可能性があるのではないかとも感じています。

今回、私がNFTに関心を持ったきっかけが、ふるさと納税NFTというものが即座に売切れになっていくのを目の当たりにした時です。
#応援させろ とか の声がバババーっと上がって、衝撃を受けた記憶があります。

こういう支援したい流れが、貧困シングルファミリーのサポート支援の『米ニティ』のなどに結びつけられないかな?とも感じたり。

お米の寄付

といっても理解が追いつかず、自分事で動くにはまだまだ先になりそうですが、楽しみながら一歩ずつ前へ、いろんな未来を創造していければいいですね。
持続可能な農業をしていくためにも、他産業と農家がシナジーを生み出すためにも、自分が誰かの役に立てる人生にするためにも、いろんな可能性を探っていければと思います。

MeTown田中氏インタビュー
「インタビュー動画はこちら」

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この記事を書いた人

野菜ソムリエプロ ASUKA

野菜ソムリエプロ ASUKA

EDENの農作物と一緒にぬくもりを、そして野菜ソムリエとしてちょっと役立つ情報をお届けいたします。4人の母で自分自身も消費者として家族の健康を考えた食事にも関心が高いです。